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「女性からだ会議®大賞2024」にて当社発の「不妊治療と仕事の両立支援サービス」が受賞!~社内起業(イノチャレ)のその後~

先日は、イノチャレ(※)に応募された山口さんの「出前授業」プロジェクト(無償で子供たちに金融教育をお届けする支援)が、全国に広がっていく様子についてご紹介しました。

今回は、当社で初のイノチャレの事業化案件となった、不妊治療と仕事の両立を支援するサービス「Whodo整場(フウドセイバー)」についてご紹介します! 担当された鳥居さん、成山さん、平岡さんに、開発までの裏側を取材しました!

※イノチャレ:新規事業創出プログラム「スミセイInnovation Challenge」。全社から新規事業のアイデアを募り、新しい価値創造にチャレンジする取組みです。最終審査通過アイデアは翌年度の実証実験を目指したプロジェクトとして始動、将来的な事業化を検討されます。

 

「Vitality」に続く受賞!
「女性からだ会議®大賞2024」にて「Whodo整場」が事業者部門大賞を受賞!

今年3月、一般社団法人シンクパールが主催した「第10回 NIPPON女性からだ会議®2024」の中で、「女性からだ会議®大賞2024」(※1)が発表され、当社の企業向け新サービス「不妊治療と仕事の両立支援ソリューション『Whodo整場(フウドセイバー)』」が事業者部門大賞を受賞しました!

なんと今回の大賞受賞は、住友生命としては2回目で、2年前の“住友生命「Vitality」”に続く快挙とのことです!

 

受賞式の様子。写真左から4番目新規ビジネス企画部長藤本さん。

※1 「女性からだ会議®大賞」は、毎年、次世代女性の健康や予防医療に取り組む活動や団体から選出されています。

※2 詳細は右記URLをご参照ください。https://www.sumitomolife.co.jp/about/newsrelease/pdf/2021/220307.pdf

  • なるほど、当社発の「Whodo整場」というサービスは、社会からも注目されているプロジェクトなんですね!イノチャレ発のアイデアが、今や社外で評価を受けるまでのサービスになるなんて、すごい…。

    しかし、不妊治療と仕事を両立させるサービスって具体的に何をサポートしてくれるのでしょうか、?

ここからは、「Whodo整場」がどういった仕組みなのか、ご紹介します!

 

Whodo整場(フウドセイバー)とは?

Whodo整場(フウドセイバー)は、企業における不妊治療と仕事の両立を支援するソリューションです。

不妊治療が増加傾向という現状

晩婚化・晩産化等の影響により、不妊治療を必要とする人や不妊治療を経て生まれる子供は増加傾向にあります。この傾向は今後も続くと考えられます。また、多くの女性が不妊治療により心身の不調を感じています。

「不妊治療と仕事の両立」に悩む人は多く、企業にとっても大きな問題となっています。

この問題解決には、会社の制度に加え、職場の理解がないと難しいのが現状です。

Whodo整場は、上司や同僚へのリテラシー共有や仕組み作りなど不妊治療に取組みやすい企業風土の醸成をサポートします。

ここからは、実際にプロジェクトに携わられたみなさんにお声を聞いてみました!

立ち上げメンバーの声
<鳥居さん(新規ビジネス企画部)、成山さん(法人総括部)、平岡さん(㈱PREVENT)>

左から平岡さん、成山さん、鳥居さん

Q:この度は、「女性からだ会議®大賞2024」での事業者部門受賞おめでとうございます!イノチャレのアイデアがこうして社外に評価されたこと、どのように感じられていますか?

<鳥居さん>

ありがとうございます!Vitalityに続く2回目の大賞受賞ということで大変光栄で、受賞が決まったときは震える思いでした。正解が見えない中、サービスを起ち上げたので不安も大きかったですが、今回の受賞で「あ、この方向性は間違ってなかったんだ!」と実感できました。

 

法人向けサービスの展示会への出展時の様子。

<成山さん>

プロジェクトのメンバー、提案活動にご協力頂いた各部署の皆さまにまずは感謝したいです!

少子化対策の一つとして、「不妊治療当事者へのサポート」にとどまらず、仕事との両立という切り口で「取り組みやすい企業風土の醸成」、というサービス内容が評価されたと思います。

 

<平岡さん>

最初の頃は、企業側に不妊治療と仕事の両立に関するニーズや課題感がほとんどありませんでした。しかし企業と提案を繰り返す中で、最近は、不妊治療が健康保険の適用対象になるなどの影響もあり、企業からの問い合わせが徐々に増え社会での関心の高まりを感じていました。

そのような中での受賞なので、やっと世間が自分たちに追いついてきてくれたか!とちょっと偉そうなことを感じました。

 

Q:当初は企業側の理解を得るにも大変だったんですね…。そもそも不妊治療に目を付けられたきっかけとなった出来事はありますか?

<鳥居さん>

イノチャレを応募したとき、自身が不妊治療中だったことが一番のきっかけです。いつまで続くか分からないという精神的な負担は大きかったのですが、この経験をポジティブなものに変換したいと思って応募したのを覚えています。

不妊治療のクリニックに置いてあった卒業生の文集を読んでいると、「もっと早く行動していれば良かった」という声が非常に多かった一方で、クリニック側も「もっと早く来てくれれば…」と思っていることを知り、これは社会的な課題だと感じ、解決していきたいと思いました。

 

Q:実際にプロジェクトが展開されていく中で、苦労されたことはございますでしょうか?

<成山さん>

プロジェクトスタート時点ではまだまだニーズが顕在化しておらず、実証実験をスタートさせるフェーズでは苦労しました。法人部スタッフを通じて女性活躍の流れに極めて敏感な少数の企業にご協力を賜り、無事進められたことには感謝しかありません。

想定外のこととしては、男性向けの検査キットの多くを女性が購入していることですね。特に、女性から男性に話を切り出すツールとして活用していると推測しています。職場での仕事との両立よりも前に、パートナー間でも温度差があることが伺えて、この課題の深さを象徴しているように思います。

 

<平岡さん>

プロジェクト開始前は、当事者としての直接的な痛みや想いがありませんでした。しかし、企業との対話を続けるなかで、「企業風土」の大部分を占める非当事者の考えも同じくらい重要であり、ソリューションの検討には、あえて当事者に寄り添わないスタンスも必要だと思いました。

 

<鳥居さん>

子どもを望む従業員にとって価値のあるサービスとは理解いただけても、「企業がお金を払ってでも導入する価値」を当初なかなか理解いただくのが難しかったです。

今では、当事者だけでなく、むしろ当事者以外の方を巻き込んで風土醸成を行うサービスであることを丁寧に説明しています。

提案を開始した当初は、「うちにはまだ早いなぁ」という企業も多かったのですが、徐々に企業の反応が明らかに良くなっているのを肌に感じています!

Q: 今後全国に広がっていくのはワクワクしますね。今後の取組内容や目標、願いについて教えてください。

<成山さん>

これまでは主に3名で進めてきましたが、住友生命全体のプロジェクトとして多くの方に関わってもらって世に広めていけると嬉しいです。

 

<平岡さん>

これからは事業規模拡大を目指し成長を加速する時期だと思います。私はすでにプロジェクトを離れ遠くから見守る立場になりましたが、この4月からプロジェクトメンバーが増員されとても心強く感じています。「全国●万社で導入されているWhodo整場は自分が開発したんだ!」と自慢できる日を楽しみにしています。

 

<鳥居さん>

最近、ある企業から「類似のサービスを調べて比較したけどWhodo整場に決めたい」と言っていただけたり、法人部スタッフの方に「今までにない切り口でアプローチできるので持って行きやすい」と言っていただけたりして、非常にやりがいを感じていますし、これからの事業拡大に対する自信にもなりました。

単に事業拡大していくだけでなく、全国に拡げていくことが社会課題の解決に繋がるんだという想いを持ち続けて、これからも頑張っていきたいと思います。

 

鳥居さん、成山さん、平岡さん、ありがとうございました!

社内起業(イノチャレ)は、住友生命という会社の枠組みを超え、社会全体や世界の人々の人生までも大きく変え得る、大きな可能性を秘めていると感じます。

イノチャレは今年度から「イノチャレ+」としてレベルアップし、募集を開始しています。

ぜひ詳細を以下全社通知にてご覧ください!↓

https://sumisei.sharepoint.com/sites/Zensyatuchi/Lists/SlcList4000000/DispForm.aspx?ID=63

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