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自分の想いを仕事にできる喜び~イノチャレ最終審査通過者へインタビュー~
2022年度のスミセイInnovation Challenge(以下イノチャレ)の応募が開始されました。運営3年目となる今年度は、『お客さまのウェルビーイング(よりよく生きる)に資する事業等、将来の会社事業の中心(収益の柱)になり得るアイデア』を広く募集しています。
本社内報では、2020年・2021年のイノチャレ最終審査を通過した方々から取組みについてお伺いしました。
はじめに、2020年度のイノチャレを通過し、新規ビジネス企画部に所属されている
3名へのインタビューです!
Q1:2020年度のイノチャレを通過し1年が経ちました。まずはじめにイノチャレ発表時のテーマと
着任してからの取組みについて教えてください。
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私は不妊治療予備軍の方々が将来後悔しないためのソリューションを提供したいとイノチャレで発表しました。4月からは同様のテーマで発表された成山さん・平岡さんチームと共同で事業化プロジェクトを立ち上げ、まずは社内の実証事業に取組みました。社内の実証事業では非常に興味深い結果も得ることが出来たので、今後は実証内容をよりブラッシュアップしたうえで、社外向けに提案していく予定です。
※社内実証事業に関しては以下を参照ください。
①全社通知「働く人のライフイベントサポートに関する社内実証実験」
②全社通知「不妊治療と仕事の両立に関するアンケートの結果等連絡」
③ニュースリリース「プレコンセプションケア領域での企業向けソリューションの共同開発に向けた実証実験の結果について」
(鳥居 翔さん)
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私のイノチャレ発表では、自分自身で財産管理の出来ない知的障害の子が、成人するまでの手段として住友生命が家族に代わって財産管理を行う法人信託をしたいと発表をしました。着任して以降、司法書士やスタートアップ企業とヒアリングを重ねていくと既存のサービスの組み合わせで可能であることがわかりました。そのため、現在は解決策を世の中に周知すること、スタートアップ企業との協業を通じてサービスを構築しようと取り組んでいます。
(小川 綾士さん)
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イノチャレ発表時は、子供たちとあらゆる職業人をマッチングできるプラットフォームをつくり、将来の夢を見つけるサポートをしたいという発表をしました。4月に着任して以降は「住友生命のWILLへ昇華させること」、「教育の実績づくり」、「ビジネス化の検討」の3点に取り組んできました。保険業法の業務範囲規制の壁がある中、CSR的なアプローチによる販売現場貢献、子会社設立による教育事業への参入の2つのプランで取組みを行っています。
※販売現場貢献の取組みについては以下2つの社内報を参照ください。
(山口 潤さん)
Q2:イノチャレ期間や、新ビジ部に異動をしてからを振り返って、苦労した点や嬉しかった点を
教えてください。
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異動してきてからは、まず同様のテーマで発表した2案件をどう統合していくか、スタートアップ企業や各種団体とどういった座組みを形成していくか、を検討していきました。色んな社内外の方々とお話しし、多種多様なご意見や考え方に触れると、何が正解か分からなくなる時期が出てきます。そんなとき、原点に立ち返るために「誰がどんな状態になることがゴールか」を繰り返し問い続けました。それが達成できるならイノチャレ時のソリューションに固執しない、と柔軟な思考を持ちつつ、ゴール設定は絶対にブレないという頑固さを持ち続けることを心掛けました。社内での実証実験では本当に様々な声を頂戴しましたが、本プロジェクトを応援してくださる声も多くいただき、涙が出そうになりました。
(鳥居 翔さん)
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私は今まさに苦しんでいる最中です。進むべき方向性が迷走しており頭の中がグルグルしています。知的障害者の財産管理の課題は、私が思っていた以上に行政サービスやサポート体制が整えられており、無知であった自分を痛感させられることもしばしば。
また、課題解決の案をひらめくも法律の制約上、実現が難しいことを知り、もどかしさを感じることもしばしば。なかなか一筋縄ではいかないものです。ただ、ありがたいことに、新規ビジネス部内には今まで他業種で新規ビジネスの立ち上げに携わってきた専門知識ある方が転職されてきており、その方の経験に基づいたアドバイスやサポートを受けることができます。一人ではとっくに心が折れていたと思いますが支えていただける仕組みがあることはありがたいです。
(小川 綾士さん)
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新たな事業をつくる、といっても今までの会社人生で全く経験の無いことで、業界の研究はもちろん、部内や他社様とのミーティングで飛び交うビジネス用語もゼロからの勉強でした。そして自分の動き方や進む道も何が正解か分からない点は常に悩みながら進んでいます。一方で、私の取組みに興味を持っていただき、コラボレーションさせていただいてる方々は今までの会社人生で出会ったご縁のある方が多く、新たな出会いも含めて“人”との繋がりにとても助けられ感謝しています。取組む内容上、子ども達と接することが多く、目の前で成長を感じることが一番の喜びですが、そういった取組みが評価され、先日大阪府摂津市教育委員会様から感謝状をいただいたことはとても自信につながりました。(山口 潤さん)
右から 摂津市教育委員会 宗木様、山口、近畿北陸本部 永橋本部長(当時)
Q3:今後の展望について、教えてください。
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2022年度は社外の企業様での実証実験を行っていく予定です。社内で行った内容は完成形ではなく、様々な規模・業種の企業様で実施をしながらブラッシュアップしていくものだと感じています。社会的な機運は高まってきている今だからこそ、しっかり取り組んで形にしていきたいです。
(鳥居 翔さん)
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私の課題解決には法律の専門知識がどうしても必要になってきます。そこで司法書士の専門家のサポートをつけていただけることになりました。専門家のアドバイスも得ながら改めて課題解決策を検討し直したいと思います。
(小川 綾士さん)
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新年度は金融教育を軸とした無償出前授業による自治体連携や学校マーケット深耕の実証を広げていきつつ、パートナー企業とビジネス化に向けた検討も進めていきたいと思います。まずは教育業界での住友生命のプレゼンスを上げることに注力していきたいです。
(山口 潤さん)
Q4:3年目のイノチャレが始まります。職員へのメッセージを一言お願いします。
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色々と偉そうに言っていますが、応募した当初は「社会課題の解決」なんてことは正直考えていませんでした(笑)突き詰めていく中で、「この社会課題を解決するんだ」という気持ちに段々となっていっただけです。最初はそれぐらいでも良いと思います。なにより、社外コンサルの伴走してもらえる数か月は刺激的で、価値観が変わると思います。これだけでも既存業務に活かせることは多いです。少しでも関心があれば、この機会に飛び込んでみてはいかがでしょうか?!
(鳥居 翔さん)
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入社して20年弱が過ぎ、本社勤務や支部長職を経て、仕事がわかったような気になっていた時に応募したのがイノチャレでした。イノチャレをきっかけに今までに出会うことのなかった社内・社外の多く方と接する中で、天狗になっていた鼻っ柱を見事に折っていただきました。今は清々しい感じです。自分自身の仕事を省みる機会にもなりますのでイノチャレに応募してみませんか。
(小川 綾士さん)
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「良いアイデアがあったら申し込む」という方は多いと思いますが、そうではなく、「解決したい課題があったら」是非応募だけでもしてみて欲しいです。私は支社のスタッフをしながら2件のアイデアを出してみました。それを形にするまでのプロセスで自分と向き合い、社会を知り、この歳でも大きく成長できたと実感しています。そしてご縁があって一緒に働くことができたら、日本の未来のために共に駆け抜けましょう。20年の会社人生で見たことのない景色がここにはありました。その衝撃を一人でも多くの方に体感いただきたいです。
(山口 潤さん)
山口さん、小川さん、鳥居さんありがとうございました。
続いて、2021年度のイノチャレを通過された3チームへのインタビューです!
Q1:いよいよ本格的に取組みが始まりますが、現在のお気持ちを教えてください。
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事業が上手くいくのかという不安はありますが、自分たちのアイデアを形にする第一歩を踏み出せるワクワク感の方が大きいです!
(左から冨田 貴也さん・横田 康平さん・坂田 瞳さん)
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発達障がい児童が未就学児のときに適切な教育を受けられていない現状を少しでも改善したくイノチャレに応募しましたが、この4月から本格的な取組みの開始ということで、一人でも多くの方に価値提供できるよう試行錯誤を重ね、チャレンジしていきたいです。
(左上から酒寄 裕巳さん・石山 秀樹さん・木村麻里恵さん・赤井 正幸さん)
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ヒアリングにご協力くださった方々が、最終審査を通過したことを大変喜んでくださり、最近では「いつサービスの提供が開始するのか?」と聞かれるようになりました。1日も早く実現させ、一人でも多くのがん罹患者のWell-beingに貢献したい!という当初の想いがさらに強まりました。
(大浜 恵美子さん)
Q2:イノチャレを応募して良かったこと、学んだことを教えてください。
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イノチャレに応募したことで、所属・職種を超えたつながりができました。
また、時には通常の業務では味わうことのない悩み・苦しみもありますが、その先には中々得難い達成感があり、考え方・業務への姿勢などの自身の変化を感じることができました。(左から冨田 貴也さん・横田 康平さん・坂田 瞳さん)
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生命保険とは異なる領域における課題の解消を目指して、チームメンバーが年齢・性別を超えて、熱量高く建設的な意見を出し合いアイデアを形作っていく過程は、とても刺激的でかけがえのないものとなりました。
また、課題の背景にどのような本質的な問題があるのか、ソリューションのアイデアはその課題解消に繋がっているのか、ソリューションは収益化できるものなのかといったことを、関係者の方々へのヒアリングを通じて「仮説と検証」のサイクルを回し、突き詰めていくことで、自らの視野が広がっていくことを肌で感じることが出来ました。(左上から酒寄 裕巳さん・石山 秀樹さん・木村麻里恵さん・赤井 正幸さん)
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良かったことは、視野が広がり、自分の想いを実現するプロセスを学べたこと。そして、実現に向けて本格的にスタートを切られるチャンスをいただけたこと。学んだことは、想いは通じ、努力は報われるということ。
(大浜 恵美子さん)
Q3:職員へのメッセージを一言お願いします。
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今、ものすごい志やアイデアがなくても大丈夫です!皆さんが触れる日常のお悩み事・課題が、イノチャレを通じて新規事業アイデアに繋がっていく可能性があります。「やって後悔」は絶対にないので、まずは一歩を踏み出して応募してみませんか??
(左から冨田 貴也さん・横田 康平さん・坂田 瞳さん)
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私たちは年次も性別も異なるチームでしたが、チームだからこそ得られた気づきも多くありました。既存の業務に取組みながら、社会課題解決に挑戦することはハードな部分もありますが、自身のアイデアで勝負する貴重な機会でもあり、是非、イノチャレにエントリーされてはいかがでしょうか。
(左上から酒寄 裕巳さん・石山 秀樹さん・木村麻里恵さん・赤井 正幸さん)
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次は、みなさんが提案するソリューションで誰かの「Well-being」へ貢献してみませんか。
まずは、その想いを応募シートへ。
想いは通じます!(大浜 恵美子さん)
