スミセイと人
<新連載>いいね!スミセイ! 第1回(デジコン編)

私たちは住友生命の職員です。皆さん、お客さま、ご家族から色んな場面で「住友生命って何してるの?」「住友生命ってどんな会社?」と聞かれることってないですか?そしてカンタンなようでこれに答えるのって結構難しいですよね、、、

当社のサステナビリティ経営方針には以下のとおり定められています(概要)
豊かで明るい健康長寿社会の実現に貢献する
社会・環境課題の解決への取組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献する

当社のいたるところで、健康長寿社会、持続可能な社会の実現に向けて、世の中から「いいね」と言われるような取組みが少しずつ広がってきています。
本コーナーではそんな取組みをご紹介していきます。

栄えある第1回で取り上げるのは、デジタルコンシェルジュ(略称デジコン)です。すでに全社通知でご存じの方も多いと思いますが、トライアル版が既にリリースされております。
そこで私も使ってみたところ・・・これがスゴクいいんです!!
何が素晴らしいってスマホの「顔認証」でログインできちゃうのが感動的です!どうしてもパスワード入力しないといけないサービスって縁遠くなっちゃいますよね、、、(私も手帳に使っていないパスワードが一杯です)。
私の周りの職員の方数名にデジコンの感想をお聞きしたところ、

◎登録がカンタン!操作もサクサクでストレスほぼゼロですね
◎アプリの通知機能が気付きやすい(メールだと埋もれるので)
◎PCを使わずにスマホで手続きができるのは本当に楽、これはヒット

などの声。やはりスマホで簡単という「ただそれだけ」のことが本当に大きいことだということが分かりますね!

今回は、このデジタルコンシェルジュの開発メンバーにインタビューさせていただきました。デジタルの力で社会を変えていく、小さくて大きな一歩の立役者です。

 

開発メンバーでの打合せ風景

まずは、織田さん。大阪すみれいで営業、採用などの現場経験を経て、公募でデジコンのプロジェクトに参加しました。

<織田さん>

織田さん

 お客さまからスミセイのシステムは古いって言われたり、自分自身も何で保険会社ってアプリがないんだろうと思ったりしてたので、元々デジタルには興味があったんですが、そんな時、デジコン開発メンバーの公募があって。自分の声が届くかもと思ったことと、総合営業職でできる仕事が限られているんじゃないか、とモヤモヤした思いをちょうど感じていた時期だったので、思いきってチャレンジしてみようと手を挙げました。
 自分は大阪すみれいでの営業経験から、お客さま目線をリアルに想像できる立場ということでプロジェクトに参加していましたが、本社での仕事が初めてで、会議ひとつとっても何をしたらいいか分からなかったですし、上まで話を通す、部門横断の調整など、戸惑うことばかりでした。プロジェクトでは、色んなコンテンツを入れたいと思っていたのですが、白紙で作るものではないので部門間で調整しきれないものもあり、コストも限られる中、すべてが実現できたわけではないので悔しい思いもあります。。。
 とはいえ、アプリができたことは大きな一歩だと感じています。デジコンがリリースになって、いいねコレというお声もいただいてますし、この機能も入れてみたら、というお話もでてきました。これからコンテンツを充実させることがお客さまの選択肢の拡大になると思っています。
 大事にしているのは目の前の方を大切に、真摯に対応するということ。他部門とのやり取りにおいてもこの方は何を大切にしたいんだろう、ということは常に考えるようにしています。お互いに相手を大切にすることが、良い仕事につながると思いますので。それはこの先も変わらないですね。今後は私ひとりの声ではなく、多くの人の声を本社につなげるような仕事をして、本社と現場がひとつになれたらいいと思っています。

 

 

続いて、小里さん。山梨、東京で支部長を経験した後、現在のお仕事をご担当することに。現場を知るだけに感じる葛藤もあったようで・・・

<小里さん> 

小里さん

 営業現場でお客さまと接する中で、会社として提供するサービス品質の向上が必要と感じて、興味もあったシステム部門を希望して着任しました。
 アプリを開発するにあたって、我々のチームはDX(※デジタルトランスフォーメーションの略)からのアプローチ、その他の各部門は営業職員チャネル視点中心でのアプローチ、それぞれお客さまを起点としていることは共通しているんですが、検討段階ではそれぞれの想いをすり合わせることが難航したことも事実です。自分も支部長時代の経験から、営業職員チャネル視点での主張は心底理解できるところでもあるので、その点は毎日悩ましく感じていました。ただ、現実は無視してはいけないのですが、現実に釘付けにされても良くないとは思っていて、あるべき姿は何か、しんどい時こそ目線を上げるようには意識していました。
 アプリストア搭載以降、実際に登録いただいた方からDSがすごく簡単に使えるようになったよね、などのお声をいただき嬉しく感じています。ただ、まだ本当にやりたいことの半分もできていないと感じていて、来年4月の本格展開に向けて、お客さまの利便性向上、営業職員の負荷軽減を実現できるようコンテンツのレベルアップに取り組んでいきたいです。
 お客さまに高水準のサービス品質を提供することが本社としての責任だと思っています。営業職員の皆さんと力と合わせることで、オールスミセイでお客さま満足度を高めていきたいですね。

 

 

続いてSLC(当社のシステム子会社)の杉山さんです。親会社(住友生命)からの注文、言われたことをやるだけではなく、どうあるべきかを常に考えてプロジェクトを前進させた立役者です。

<SLC杉山さん>

杉山さん

 現行の個人保険システム(PAL)をDX的な文脈で刷新しよう、という動きの中で、デジコン開発のプロジェクトマネージャーに任命されました。スミセイとSLC、さらには請負会社のチームラボ(※アートで有名な会社です https://www.team-lab.com/)からのメンバーで構成されたチームです。
 現行の制度や事務の流れもあるので、理想通りに整理できなかったところは正直あります。まだコンテンツの数が足りないので、ガワ(側)しかできていないと思っているのですが、ガワとしては非常に良いものができたと感じています。使ってもらう中でレベルアップしていくものだと思っていますので、生体認証で簡単にアクセスできるようになったことは大きな前進と感じています。
 Vitality発売で会社全体が変わっていったように、デジコンをきっかけに会社全体がデジタルに変わっていくだろうと感じています。人ならではのいいところは伸ばしつつ、人の力の及ばないところはデジタルの力を活用する、100年を越えて続く住友生命の仕事をデジタルに変えていく、というのは簡単なことではありません。スミセイと長年一緒にやってきたSLCの自分だからこそできることがあると思っています。
 今がいいから今後もこのままでいい、という風にはなりたくないと考えています。常にチャレンジングな姿勢でいたいと思いますし、これは自分だけが思っていても仕方ないかなと。スミセイグループとして会社の垣根なくチームとしていいものを作っていきたいですね。

 

 

最後は森岡さんです。森岡さんはシステム部門が長く、今回のプロジェクトリーダーの一人という立場で多くの局面で板挟みになりながらも、粘り強く当社初のアプリの実現を果たしました。

<森岡さん>

森岡さん

 販売・事務部門が何かを実現する「攻め」の部門とすれば、従来システムは「守り」の部門としてこれまで長くやってきました。世の中の流れを受けて、デジタルを起点に会社を動かしていこう、という雰囲気になってきて、当社でも情報システム部でDXチームを作り、攻めの姿勢でDXという視点から取り組み内容を検討することになったたのですが…まぁ何をするにも必ず現行の販売・事務部門の制度などが絡み合うため、チームだけで決められることはほとんどなく、部門間調整が多く本当に大変でした。当社では各部門におけるミッションや責任が明確に定まっており、分業制で業務を行っていますので、システム部門がいきなりその各部の業務領域にまで首を突っ込んできて意見を言うのだから、各部としても「???」ですよね。そのあたりは現場としての申し訳なさもありながら、でも前に進めないといけないので、どう進めれば仲間を得られるのか、前向きに議論ができるのか悩ましく感じていましたし、いまでもまだ頭を抱えることは多いです。
 一般的にDXの目指すところは、デジタルを使った単なる効率化ではなく、「業務やビジネスモデルそのものを変える」というところにあります。言葉としては簡単ですが、じゃあ当社が何をすべきなのか、これは答えのない世界で難しく、みんな手探り状態でスタートしましたが、なんとか新しいお客さま向けサービスとしてデジコンをリリースすることができました。様々な制約もあるため、今はまだ使える機能は少ない状態ですが、これを起点にお客さま、営業職員双方にメリットを提供できるアプリに発展させていきたいと考えています。
 スマホアプリそのものがないのが今の時代どうなんだろう、という素朴な疑問からこのプロジェクトは進み始めました。アプリが本当に必要なのか、という懐疑的な反応もありますが、どうやったらできるか、どんなアプリが必要とされているのか、と会社全体がひとつに向かっていくような世界をデジコンという仕事を通じて実現できたらいいですね。
 お客さまが見たいときに見られるサービスを提供する、当たり前のことを当たり前にできるようにする、という第一ステップが実現できたのは本当に良かったと思います。システム開発を担当してくれたのは、あの有名はチームラボさんなのですが、彼らは保険には詳しくないこともあり、我々の凝り固まった意見に対して、お客さま目線で辛口で率直な意見をたくさんくれます。システム開発面でも本当に優秀な人達で、チームとして一緒に仕事することで自分たちも成長していることを感じます。
 自分のモットーはとにかく仕事は楽しくやりたいということです。デジコンという舞台だからこそ、楽しくやる、ということは実現できるかなと。オールスミセイでひとつになれる舞台を整えてもっといいアプリにしていきたいですね。

 

皆さん、インタビューご協力ありがとうございました!!
デジタルの力で変わっていく社会、皆さんも身の回りで日々感じられているのではないでしょうか(デジタル苦手の私も財布持たなくなりました)。昨日より今日よりもっと良くできるはず、という人たちがいるから世の中は前に進んでいくのだと改めて感じました。

現場と本社、そして本社の中にも多くの部門があります。インタビューの中では部門調整に葛藤したとの声がありました。それぞれが一生懸命で、一生懸命であるがゆえにぶつかることも。織田さんの「目の前の方を大切に」、森岡さんの「デジコンをオールスミセイでひとつになれる舞台に」というコメントはヒントになるような気がしました。

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