スミセイと人
いいね!スミセイ! 第2回(責任投資編)

 世の中から「いいね!」と言われる取組みを紹介する「いいね!スミセイ」。
 今回は、責任投資を取り上げます。お客さまからお預かりした保険料が、広く社会やその先の未来に貢献できるように運用されていることは皆さんご存じかと思いますが、どのように保険料が世の中でお役に立っているのか、実感する機会はあまりないかと思います。

 今回は、当社が運用するお金がどのように世の中でお役に立っているのか、実際に追いかけてみました!

 最初にご紹介するのは、Japan ASEAN Women Empowerment Fund(ジャパン アセアン ウィメン エンパワーメント ファンド)です。当社は60百万ドル(約81億円)を投資しています。このファンドは、通常の商業銀行からは資金の借入が難しい層(主に女性)に対してお金を融資することで、女性の社会進出、貧困の削減に貢献することを目的としています。当社はASEAN(東南アジア諸国連合)諸国の女性の強力なサポーターでもあるんです!

 実際に融資を活用しているインドネシアの女性を紹介します。

①ワーミヤティさん

ワーミヤティさんはビュッフェスタイルで料理を提供するお店を営んでおり、融資を受けながら、夫と一緒に6年間この店を経営しています。融資を受ける前は、出店するお金を用意するのに四苦八苦していましたが、現在はこの事業の収入で家計を支えており、2人の子供の教育費もまかなっています。彼女の夢は自分のお店をさらに大きくすることです。

②ユリアさん

ユリアさんは雑貨店を経営して5年になります。融資を受ける前は、いつも在庫を仕入れるのに苦労していましたが、3年前から定期的に融資を受けることにより、ビジネスを拡大できました。
彼女は事業からの収入によって、両親、学校に通う兄弟、そして彼女の2人の子供を養っており、家も改築しました。将来的にはさらにビジネスを広げたいと考えています。

 働く女性の頑張る姿や家族の幸せも伝わってくる内容ですね!この融資がなかったら、お店を続けることもできなかったかもしれないですし、東南アジアの方々のウェルビーイングに当社の資産運用が大きく貢献していることが伝わってきました!

 続いて紹介するのは、インフラデットファンド:Cosmic Blue PF Magnoliaファンド(当社は100億円投資)です。本ファンドは、世の中に必要不可欠なインフラ事業(電力、ガス、水、交通等)への投資を行っています。

 このファンドからは、ファンドの投資先の1つ、スペイン駅舎運営プロジェクトを取り上げます。バルセロナの空港と市内とを結ぶメトロの駅舎で、交通利便性向上、治安改善、車利用からのシフトによるGHG(温室効果ガス)削減など様々な目的をもったプロジェクトです。さらに、一駅毎に違うデザイナー(中には日本人のデザイナーも!)を起用してそれぞれ個性的な駅舎にするなど、単なる駅としての位置づけにとどまらず観光需要の取り込みも視野に入れた駅舎となっております。このプロジェクトに感謝している利用者のお声を紹介します。

(写真は、日本人デザイナーによりデザインされた駅舎)

バルセロナには家族や友人がいるので1カ月に2回くらい訪れます。私自身、バルセロナは学生時代を過ごした思い出の街です。バルセロナに来る時はいつも空港からバスではなく地下鉄を利用します。地下鉄はバスより安くて快適で、また9号線の駅は、古い路線と比べるととても綺麗です。駅員のサービスや駅舎にも満足しています。

仕事や街の中心部に行くため週に3、4回は9号線を利用しています。私にとって9号線の最寄り駅は家から5分なのでとても便利です。9号線は駅のホームがフラットで、乗り換えのために昇り降りする必要がなくとても快適です。また、朝7時半頃にスタッフが掃除している姿を見かけますし、駅員のサービスや駅舎にも満足しています。9号線は他の路線と比べてもとても綺麗です。スリなどに遭う可能性については、旅行客が多いエリアでは確かに注意が必要ですが、9号線はそれほど混んでいないので私は心配していません。

 

 当社が大きなお金を運用していることは知っていても、実際にそのお金がどのような方たちに届いているか、お顔を見ること、声を聞くことは初めてという方も多かったのではないでしょうか。
 当社は機関投資家としてサステナビリティを考慮した資産運用(責任投資)を推進しており、今回ご紹介したファンドへの投資等を通じて、持続可能な社会の実現に向けて貢献しています。東南アジアの女性の家族が明るい未来を描き、ヨーロッパの駅舎で利用者が安心して談笑している、そんなウェルビーイングな世界に少しでも貢献できているなんて、すごくないですか!?

 

 当社は2030年に「ウェルビーイングに貢献する『なくてはならない保険会社グループ』」となることを目指しています(住友生命グループVision2030)。歩みはもう始まっています。少しずつ、着実にその輪を広げていきましょう!!

スミセイと人 一覧へ
Scroll up