スミセイと人
いいね!スミセイ! 第5回(認知症バリアフリー編)

世の中から「いいね!」と言われる取組を紹介する「いいね!スミセイ」。

今回は「認知症」について取り上げます。人生100年時代を迎え、認知症の方との共生社会の実現は大きな社会課題になっています。

そんな中、当社は「住友生命グループVision2030」で、ウェルビーイングに貢献する「なくてはならない保険会社グループ」の実現のため、ありたい姿を以下のように定めています。

 

「保険や健康増進といったお客さまのニーズに応えていく領域はもとより、地域創生や地球環境といった社会課題の解決にも積極的に取組む。」

では社会課題の解決のため、当社はどのように地域に根付いた取組をしているのでしょうか。

今回は人生100年サポート協議会事務局(以下100サポ)の認知症に対するお取組についてご紹介します。

100サポ内で唯一、支社に勤務されている渡利部長からお話を伺いました!

  • 100サポの具体的な取組内容について、詳しく知らず・・・(あすのえがおについては以前社内報で知ったのですが、)京都支社では普段どのような業務をされておられるのでしょうか?

  • 京都市内の地域包括支援センター(61箇所)と連携しながら、依頼された団体に講演やイベントを行っています。「顔が見える支援」として講演に参加してくださった方にエンディングノートをお渡ししたり、参加者の希望に基づいたイベントを企画したりします!

<地域包括支援センターとは?>

地域内の高齢者に対する総合相談、権利擁護、支援体制づくり、介護予防に必要な援助などを行う公的機関。

京都府のHPには当社のエンディングノートが紹介されています。

  • 「エンディングノート」とは、遺言書のようなもの、ですか?

  • エンディングノートとは、自分の死に対する希望や家族に伝えたい想いを書き留めた記録帳のことです。遺言書のように法的な効力はなくて、形式や内容も自由です。

    講演でもエンディングノートを紹介して、「人生100年時代、認知症発症に備えて、自分の思いや希望を伝えてみましょう!」と、エンディングノートの必要性を伝えています。

  • なるほど、地域のみなさんに講演されている渡利部長は、認知症に対しどのようにお考えでしょうか?

  • 認知症への対応は人生100年時代での大きな課題の一つだと考えています。

    80代前半の認知症有病率は2割程度ですが、95歳以上の有病率はなんと約8割に達すると言われているんです。しかし現時点では残念ながら決定的な治療法や予防法はありません・・・。

    人生100年時代において、「認知症になっても安心して暮らしていける社会」をいち早く実現していく必要性を感じています。

そんな認知症バリアフリーの社会実現に向け、当社が行っている取組例をご紹介します。

取組例をご紹介(京都支社)

アルツハイマーデーイベントに実行委員として参画

昨年、「第30回世界アルツハイマーデー2023 in KYOTO」が9月に開催されました。京都支社はイベントの実行委員として参画し、企業ブースを出展、当社の認知症への取組を来場者にお伝えしました。

(当日は100組以上の方にエンディングノートをお渡し。)

<世界アルツハイマーデーとは?>

アルツハイマー病等に関する認識を高め、世界の患者と家族に援助と希望をもたらすことを目的として制定。

社長HPでもご紹介あり。)

②思いやりノート(エンディングノート)セミナー開催

地域包括支援センターや社会福祉協議会等からの要望を受け、終活・エンディングノートのセミナーを開催しています。今年度は、京都市内で既に6回開催いたしました。

 

③新聞社主催のオレンジキャンペーンへの協賛

新聞社主催のオレンジキャンペーンに2022年より協賛しています。

<オレンジキャンぺーンとは?>

認知症の当事者やその家族が抱える思いや認知症に関する先進的な地域の取組を紹介し、認知症に対する理解を深め、支え合うためのさまざまな情報を発信する取組。

④認知症当事者の望みをかなえるイベントの協賛

ある地域包括支援センターでは当事者に「やってみたいこと」をお聞きし、要望をかなえる取組をしています。

終活セミナーで京都支社は当該センターと連携していたため、当事者からの要望により開催したボウリング大会に協賛、賞品などを提供しました。また当事者との交流を図るため、プレーヤーとしても参加しました。

~参加者の声~

・地域包括支援センターのご担当者より

 「認知症のこと、人生100年時代のこと、分かりやすく教えてくれてありがとうございました。

  高齢者や地区の役員さんも自分ごととして、真剣に聴かれていました。」

・ボウリングの参加者より

 「普段なかなか行く機会のないボウリングという場に連れ出してくれたおかげで、

  同じ認知症患者や同伴者との楽しい時間になりました!」

こちらの地域包括センターでは、他の地域に向けて当セミナーの紹介をしてくださったり、自治会の方の目に留まったとのことで終活セミナーを追加実施することになったりと、広がりを見せています。

これからの活動について

地域の方に向けた取組の積み重ねが、みなさんの認知症に対する知識を徐々に深め、みんなで認知症の方を見守ることのできる社会になっていくのだと思います。

当社はこれからも、地域住民の助け合いの輪づくり強化に役立てるよう、「知ることで見えてくる」機会を提供し続けていきたいですね。

「少子高齢化社会の中でも、多くの方が健康で豊かに生きることができる。また、年を重ねても、病気があっても、身近な方とともに、幸せに生きることができる。」

今の積み重ねがVision2030の実現に繋がっていくのだと感じました!

 

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